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れんのしにものぐるいのものがたり

作者:名無し
最新エピソード掲載日:2026/06/21
レンは、仮想通貨詐欺師の引きこもりだった。脱獄に失敗して死んだと思ったその直後、彼は存在するはずのない世界の病院のベッドで目を覚ます。どう見ても異世界送りである。 レンは完全な弱者だ。臆病者で、情けなくて、どうしようもない負け犬。だが、この絶望的な世界で彼を救う唯一の力がある。それが、Absolute Causality Rejection Of Every Cause Of Death《アブソリュート・コーザリティ・リジェクション・オブ・エブリー・コーズ・オブ・デス》。あるいは、本人の好みで言えば、ACROECOD《アクロエコード》。 それは彼を強くするわけでも、何か便利な恩恵を与えるわけでもない。ただ、死んだレンを現在地点へ、可能な限り暴力的に生き返らせるだけの呪いである。 この新たな異世界には、歪んだ本物の魔法と、魔法を科学的に扱う異常な科学が存在し、それらは二つの勢力に分かれていた。**MAGICIAN《マジシャン》**と、SCIENTIST《サイエンティスト》。 さらに、選ばれた少数だけに与えられる、魔法や科学そのものを遥かに凌駕する異能が存在する。それを持つ者たちは、正式に**The Great Embodiments《グレート・エンボディメンツ》**と呼ばれていた。 この世界は何世紀ものあいだ、その**The Great Embodiments《グレート・エンボディメンツ》**によって支配されており、レンは彼ら自身が作り、主催する、残酷な知的デスゲームへと無理やり巻き込まれていく。 レンが生き残るために使えるものは、疑心暗鬼、汚い小細工、そして彼自身が最も嫌っているもの――惨めで、しぶとく、それでも生きることを諦められない意志だけ。 果たしてレンは、それでも生き延びられるのか? ――いいや、無理だ。
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