婚約破棄された代筆令嬢は、満員の寺で恋の俳句を売る
最新エピソード掲載日:2026/04/29
春澄王国の古都・志和。月暁寺の縁句祭で、没落寸前の下級貴族の娘・恵美子は、三年間支えてきた婚約者の店から、人前で切り捨てられる。恋文の代筆も、売れ筋の札の文句も、客の心をつかむ言い回しも、裏で考えてきたのは恵美子なのに、商家の跡取り・徳博はその功績を自分の手柄として語り、新しい婚約相手まで披露したのだ。しかも大人気の恋札に書かれていた「いつもあなたの夢を見ている。」は、恵美子が誰にも見せていない没案帳の一節だった。
居場所を失った恵美子が月暁寺の門前で思わず「これ、何の行列?」とつぶやいたことから、眼鏡の監察官・隆冶と出会う。彼は、境内の混雑を一目で読み取り、恵美子の観察眼と文才にもすぐ気づいた。通子や日依、虎哲に助けられながら、恵美子は寺の片隅で、一人ひとりの願いに合わせた俳句札を書く小さな売り場を始める。
大量生産の甘い言葉ではなく、自分の胸に本当に合う一枚を欲しがる客が集まり、恵美子の札は少しずつ評判を広げていく。やがて徳博の帳簿のごまかしや無断使用も明るみに出るが、恵美子はもう、誰かの店を支える影では終わらない。自分の名で働き、自分の言葉で生きる道を選んだ先で、彼女は三年目の春、ずっと値切らずに見守ってくれた隆冶から、本当の告白を受け取る。
居場所を失った恵美子が月暁寺の門前で思わず「これ、何の行列?」とつぶやいたことから、眼鏡の監察官・隆冶と出会う。彼は、境内の混雑を一目で読み取り、恵美子の観察眼と文才にもすぐ気づいた。通子や日依、虎哲に助けられながら、恵美子は寺の片隅で、一人ひとりの願いに合わせた俳句札を書く小さな売り場を始める。
大量生産の甘い言葉ではなく、自分の胸に本当に合う一枚を欲しがる客が集まり、恵美子の札は少しずつ評判を広げていく。やがて徳博の帳簿のごまかしや無断使用も明るみに出るが、恵美子はもう、誰かの店を支える影では終わらない。自分の名で働き、自分の言葉で生きる道を選んだ先で、彼女は三年目の春、ずっと値切らずに見守ってくれた隆冶から、本当の告白を受け取る。
第1話 これ、何の行列?
2026/03/25 15:30
第2話 満員の寺と眼鏡の監察官
2026/03/25 15:40
第3話 その一枚、誰の言葉ですか
2026/03/25 15:50
第4話 ノックはしないで
2026/03/26 20:10
第5話 俳句札、はじめました
2026/03/27 20:10
第6話 都萌は敵か味方か
2026/03/28 20:10
第7話 揺れる灯籠、揺れる心
2026/03/29 20:10
第8話 めがね越しに見る人
2026/03/30 20:10
第9話 盗まれた帳面
2026/03/31 20:10
第10話 戻る場所なんていらない
2026/04/01 20:10
第11話 店をひらく、名をひらく
2026/04/08 20:10
第12話 二年目、夢折堂の歳月
2026/04/15 20:10
第13話 いつもあなたの夢を見ている
2026/04/22 20:10
第14話 三年目の告白
2026/04/29 20:10