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英雄の娘を嗤った侯爵家が、紋章を剥奪されるまでの話

最終エピソード掲載日:2026/06/18
亡き父を嗤われても、笑って耐えた。
それがリーネの三年間だった。
侯爵家の嫡男との婚約の中で、紋章の届出書類を黙って整えてきた。

愛人の嘲笑も婚約者の無関心も、すべて飲み込んできた。
ある夜会で、婚約者が亡父を嗤った。
愛人が父の遺した勲章を偽物と笑った。

婚約者は、それを止めなかった。
リーネの中で、何かが静かに折れた。

暗い趣味と呼ばれ続けた紋章学の知識。
その知識だけが、父の勲章に刻まれた謎を解く鍵になる。
王家の記録室で調査を始めたリーネは、二つの真実に近づいていく。

父が生涯を懸けて隠した秘密。
そして、名門が百年守り続けてきた嘘。

嗤った者と嗤われた者。
本物は、どちらだったのか。
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