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ジャパウ国

『大型獣人だらけの世界消防庁にパグが紛れ込んだ件』

最新エピソード掲載日:2026/10/15
 三十五歳の中堅消防士・羽塚英吉は、非番の夜に不慮の事故で命を落とし、犬型獣人と人間が暮らす近代国家「ジャパウ国」へ転生する。だが目覚めた身体は、よりによって小柄でシワくちゃ、哀愁漂う短頭種――パグだった!
 町工場の工員として暮らす中、街で木造長屋の火災に遭遇した英吉は、染み付いた職業病から現場へ突入。煙の刺激臭で立ち往生する現地の大型犬隊員たちを尻目に、パグ特有のずんぐりとした低身長を活かした低姿勢進入と、前世の救命ノウハウを駆使して要救助者の老人を鮮やかに救出する。
 その異様な手際を見抜いたのは、救助の最高峰「世界消防庁」の精鋭を率いる漆黒のドーベルマン、ヴォルフ隊長だった。
「うちでその目を活かしてみないか」
 異例のスカウトを受け、採用選抜試験へ乗り込んだ英吉。だがそこは、シェパードやセントバーナードなど巨躯のエリートたちが犇めく大型至上主義の世界だった。「愛嬌だけの毛玉が迷子か」「すぐ息が上がって倒れるぞ」と嘲笑される中、五十キロ負荷走や懸垂といった絶望的な試験を、英吉は力ではなく重心移動やバイオメカニクスを活かしたプロの技術で次々とねじ伏せていく。
 身長わずか六十五センチ。鼻息荒くフンガフンガと鳴らす丸太のような身体に、十五年の叩き上げ魂を宿した元・熱血消防士が、世界消防庁の常識を覆す現場救助ファンタジー!
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