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万能ポーションで冒険者が倒れ続けているのに誰も副作用を疑わなかったので、前世が薬剤師だった私は普通の薬事管理で命を守ることにした

最新エピソード掲載日:2026/05/04
 「万能ポーションを飲ませたのに、冒険者が倒れた?」

 過労死した病院薬剤師・藤森真央は、チートなしの「凡人枠」として剣と魔法の異世界へ転生した。もらえた特典は読み書きだけ。剣も魔法も使えない。あるのは前世で二十年近く積み上げた薬の知識と、秤、乳鉢、ラベル、薬歴帳だけだった。

 配属先は王都中央治療院。そこでは回復魔法とポーションが奇跡のように扱われていた。だが、薬棚にはラベルがない。投与量は「一口」「一本」「たくさん」。誰が何を飲んだかの記録もない。強力なポーションを飲めば飲むほど早く治ると信じられ、治ったはずの冒険者が次々に倒れていた。

 マオは叫ぶ。

 「薬は効きます。だから、間違えると人を殺します」

 薬歴帳、ラベル、飲み合わせ注意表、製造番号、販売停止と回収対応。前世では当たり前だった地味な薬事管理が、異世界では命を守る仕組みになっていく。

 チート錬金術師の万能ポーションは、本当に万能なのか。

 これは、奇跡を起こせない凡人枠の薬剤師が、奇跡扱いされていた薬を「安全に使える薬」へ変えていく物語。
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