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フラワー戦記!春の大冒険!

作者:挑戦王
最新エピソード掲載日:2026/06/02
春は、春が好きだった。
名前のせいかもしれない。
桜が咲く匂いも、少しぬるい風も、新しい制服も。
全部が「始まり」の感じがして、胸が少しだけ高鳴る。
十六歳。高校一年生。
教室の窓際、一番後ろの席。
春は頬杖をつきながら、青い空を見ていた。
「……異世界とか、行けないかな」
誰にも聞こえない声で呟く。
剣と魔法の世界。
ドラゴンが空を飛び、冒険者が酒場で騒ぎ、勇者が魔王を倒す世界。
春はそんな世界に憧れていた。
魔法を使ってみたかった。
誰かを守れる力が欲しかった。
自分が“特別”になれる場所を、ずっと探していた。
「山本ー。ホームルーム始めるぞー」
先生の声で現実に引き戻される。
クラスメイトの笑い声。
スマホの通知音。
退屈な授業。
全部が悪いわけじゃない。
でも、春の心はどこか満たされなかった。
その日の帰り道。
夕焼けに染まる商店街を歩いていると、古びた本屋が目に入った。
「あれ……こんな店、前からあったっけ?」
細い路地の奥。
まるで隠れるように建っている小さな店。
看板にはこう書かれていた。
──《異世界古書堂》
「……怪しすぎるだろ」
そう言いながらも、春は扉を開けていた。
カラン、と鈴が鳴る。
店の中は薄暗く、古い本が天井まで並んでいる。
不思議な匂いがした。雨とインクを混ぜたような匂い。
「いらっしゃい」
奥から現れたのは、白い髪の少女だった。
年は春と同じくらい。
赤い瞳が静かにこちらを見る。
「君、“向こう側”に興味ある?」
「……え?」
少女は棚から一冊の本を取り出した。
黒い表紙。
中央には銀色の紋章が刻まれている。
『アルディア戦記』
その本に触れた瞬間──
世界が光った。
「うわっ!?」
床が消える。
景色が歪む。
身体が浮く。
耳元で少女の声が聞こえた。
「春。君は選ばれた」
「え……?」
「世界を救う勇者に」
次の瞬間。
春は草原に倒れていた。
青空。
見たことのない巨大な山。
遠くに浮かぶ城。
そして。
「……マジで、異世界?」
春の前に、小さな光が現れる。
光は羽を広げ、妖精の姿になった。
「はじめまして、勇者様!」
金色の髪を揺らしながら、妖精は笑う。
「私はリリィ! あなたを魔王討伐へ案内します!」
春は呆然としながら空を見上げた。
ずっと夢見ていた世界。
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エピソード 1 ~ 100 を表示中
冒険の始まり
2026/05/12 10:59
フローリア
2026/05/12 18:05
風花の加護
2026/05/12 18:11
翌朝
2026/05/12 18:30
旅の剣士ユナ
2026/05/12 18:34
黒ローブの男!
2026/05/13 02:03
変な勇者
2026/05/13 02:10
フェンリル
2026/05/13 02:17
魔王
2026/05/13 02:25
2026/05/13 23:23
虹色
2026/05/15 00:27
本当の最後
2026/05/18 23:19
世界最後
2026/05/18 23:20
静寂。
2026/05/18 23:26
それから
2026/05/18 23:28
その夜
2026/05/18 23:36
空気が震えた。
2026/05/20 23:58
金色
2026/05/21 00:09
翌朝
2026/05/21 00:18
「恋の匂いと干し魚事件」
2026/05/22 17:12
2026/05/24 19:54
「雪灯りの下、君と笑う」
2026/05/28 00:48
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エピソード 1 ~ 100 を表示中
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