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理系女子追放令嬢・シリーズ

【疫学ざまぁ】追放令嬢はデータしか信じない〜「聖女の祝福」は麦角中毒と証明しましたので、婚約破棄は追試不要です〜

作者:lilylibrary
最終エピソード掲載日:2026/04/29
その”ときめき”、感染症です。
「お前は王子を呪った悪女だ!」——婚約破棄の夜会で、伯爵令嬢アデリナが没収されたのは、王子の発熱・瞳孔散大・多幸感を日付順に記録した症例ノートだった。独学した疫学を武器に、彼女はずっと観察していた。聖女の”祝福”を受けた者に共通する、不自然な症状群を。
感情を症例として扱うその職能は、王宮では「冷酷」と呼ばれ、追放の理由になった。だがアデリナにとって婚約破棄は敗北ではない。フィールドが宮廷から辺境に移っただけの話だ。
追放先の領地で、彼女は同じ症状を示す村人たちと出会う。懐疑的な町医者を論争で同志に変え、ジョン・スノウ式の症例マップを広げ、“祝福のパン”と発症率の相関を「恩寵比」として算出していく。教会の査察官、異端審問の圧力、隣国からの謎の研究者——立ちはだかる権力に対し、彼女の武器はただ一つ、データだけ。
聖女の奇跡を公衆衛生の問題として再定義したとき、王子は正気を取り戻す。しかし婚約破棄はすでに公文書。縋る王子に、アデリナは静かに告げる。「あなたの恋慕は、摂取量に依存していました」——追試の必要を、認めません。
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