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爆笑入院伝説 ー死神がチラっと見えた。笑ってた。ー

作者:神威重工
最新エピソード掲載日:2026/10/26
人生には、誰にでも忘れられない出来事がある。
私の場合、それは死にかけたことだった。
しかも、なかなか愉快な死にかけ方である。
焼肉帰りに突然の激痛。
胸を押さえて悶絶する父親。
その横で、ソフトクリームを必死に食べる双子の中学生。
「大丈夫?」
「ダメだ……」
なのに、誰も救急車を呼ばない。
そもそも本人が、心筋梗塞をひどい肩こりだと思っていたのだから仕方がない。
その後も死神は何度となく顔を出し、ようやくたどり着いた病院では、看護師が笑顔でこう言った。
「大丈夫ですよ♪」
ところが医師の話は、ちっとも大丈夫ではなかった。
緊急手術、血管の99%狭窄、謎の待機時間。
さらに妻は子供の進学説明会、両親は冷蔵庫を購入中。
おい。
私、死にかけてるんですけど!!!
その後も次々と巻き起こる、信じがたい珍事件。
命がけの入院生活は、なぜか笑いの絶えない毎日となっていく。

ここまで読んで、作り話だと思った方。
安心してください。
私だって、こんな話は信じたくありません。
しかし、残念ながら全部実話。
これは、死神に何度も挨拶されながら、なかなかあの世へ行かなかった男の入院記録である。

なお、死神が笑っていたかどうかは確認できていない。
本人は、それどころではなかったのである。
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