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英雄に憧れて龍狩りになった俺は、伝記の最後のページを知らない

作者:ならもんです
最新エピソード掲載日:2026/09/03


だから彼は龍狩りになった。憧れだけで、なった。

やっと下りた飛行許可。相棒は自分と同じくらい血の気の多い若竜ラアド。呆れ顔の教官ライラに叩き落とされても、彼は地面にめり込みながら目を輝かせる。

「今の落とし方、伝記の第三章と同じですか!?」

「なんで嬉しそうなんだお前は」

人類でいちばん危険な国の、いちばん危機感のない新兵。彼は今日も伝記の英雄を追いかけて、東の空を飛ぶ。

――憧れのままに飛べる時間が、いつまでも続くと信じて。

これは、英雄に憧れた少年が英雄になるまでの物語。

そして彼が、まだ読んでいない最後のページの物語。
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