滅びゆく世界の悪魔たち 黄昏街の珈琲店ベルゼ
最終エピソード掲載日:2026/08/30
永遠に夜が訪れない、茜色と紫紺が交ざり合う「黄昏の街」。
その静かな片隅に、挽きたての豆と湯気が香る小さな喫茶店『ベルゼ』があった。
店主のベルゼは、いつも完璧に仕立てられた黒いスーツを身に纏い、磨き上げたカウンターで静かに淹れたての珈琲を注ぐ。
店を訪れるのは、元・大企業のカリスマトップだったサタンをはじめ、古書店主、仕立て屋、精肉店の男など、どこか浮世離れした気品と退廃的な影を纏う街の住人たちだ。
彼らが口にするのは、いつかの「かつての繁栄」の面影。
そして不器用な日常の愚痴と戸惑いだった。
なぜ彼らの背中には、古い傷のような痕が残っているのか。
なぜこの街には、二度と朝日が昇らないのか——。
一杯の深い苦味の奥に、密やかに秘められた過去。
世界の終わりと引き換えに彼らが見つけた、切なくも愛おしい「ただの日常」の物語。
※カクヨム様でも掲載しています
第一話 サタン 大きな客と、苦すぎる深煎り
2026/08/22 01:54
(改)
第二話 アスタロト 紙の匂いと失われた予言
2026/08/22 22:30
(改)
第三話 ベリアル 針と糸、そして麻のシャツ
2026/08/23 21:30
第四話 アスモデウス 鉄板の匂いと豪快な溜息
2026/08/24 21:30
第五話 メフィストフェレス カチカチと鳴る、正しさの音
2026/08/25 21:00
第6話 マモン ガラクタの価値と手触り
2026/08/26 19:58
第七話 アバドン・アザゼル 木屑の匂いと柔らかいパン
2026/08/27 20:30
第八話 パイモン 黄昏に溶ける旋律
2026/08/28 20:30
第九話 ダンタリオン 手紙の余白と届かない言葉
2026/08/29 20:30
第十話 ベルゼブブ 黄昏の夜に、不揃いな乾杯を
2026/08/30 19:40