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siesta

作者:月美カノン
最終エピソード掲載日:2026/11/07
目を覚ますと、私は見知らぬ場所にいた。

自分の名前も、ここに来るまでの記憶もない。
手元に残されていたのは、一台のスマートフォンと、見覚えのないアプリだった。

アプリの名前は「siesta」。

そこには、かつて投稿された奇妙な掲示板のスレッドが保存されていた。

――【実話】今、壁の中から俺の声がする。

ただの怪談だと思っていた。
しかし、その直後。

壁の向こうから、声が聞こえた。

「……開けて」

見知らぬ少女、奇妙な廃校舎、残された記録。
そして、私を知っているかのように現れる謎の男。

断片的に蘇る記憶と、現実では説明のつかない出来事。
そのすべてが、ひとつの過去へとつながっていく。

知っていることと、覚えていることは違う。

これは、忘れてしまった真実を探す物語。

そして――

「次は、あなたの番です。」
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