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「やれやれ」としか言えないのに、 周囲が勝手に英雄扱いーー呪いだと 説明したら死ぬので、もう笑うしかない

最新エピソード掲載日:2026/10/19
過労死した俺は、女神から「チート能力」と引き換えに、とんでもない呪いを授けられた。

――口から出る言葉が、全部「やれやれ」になる呪い。
しかも、呪いのことを誰かに話したら死ぬ。

「ちょっと待て!」と言いたいのに「やれやれ、軽い冗談だと思ったんだがな」。
全力で水晶玉を爆散させても「ヤレヤレ、軽く力を入れただけなのだがな」。
膝ガクガクで山を消し飛ばしても「やれやれ、軽くやっただけだ」。

本気を出せば出すほど、周囲は勝手に盛り上がっていく。
「あれで本気じゃないのか……!」
「なんて謙虚な最強なんだ……!」

違う! 全力だ! 腰が抜けかけてるんだ!
心の中でどれだけ叫んでも、誰にも届かない。

唯一の味方は、受付嬢のミナだけ。
「いや、踏ん張ってたじゃん」
彼女だけは、カイの行動をちゃんと見ていてくれる。

手柄を横取りするSランク冒険者バルド。
弟子志願者の殺到、王都の舞踏会、勇者パーティーからのスカウト。
称賛に包まれるほど、本当の自分は誰にも見てもらえない。

それでもカイは、熱血のまま全力で走り続ける。
口は「やれやれ」、心は本気。

これは、呪いで本音が言えない最強の男と、その行動だけを見つめる一人の相棒の、笑って、ちょっとだけ切ない異世界ギャグ譚。
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