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夕焼け電脳クラブ

作者:ナナメ横
最新エピソード掲載日:2026/11/02
2005年、夏。

高校二年生の葛城ユウマは、時折、経験した覚えのない奇妙な記憶を見るようになっていた。

夕焼けに染まる廊下。見知らぬ景色。顔の思い出せない少女。

そんなある日、好奇心旺盛なクラスメイト・朝比奈ナツキに連れられ、使われなくなった旧校舎のパソコン室を訪れる。

そこには、インターネットにつながっていないはずなのに、謎のファイルが届く古いパソコンがあった。

最初に届いたのは、たった一つのお願い。

『赤い傘を探してください』

誰が送ったのかも分からない、奇妙な依頼。

しかし、言われるがままに傘を探して持ち主へ届けると、パソコンの画面には『COMPLETE』の文字が表示された。

これをきっかけに、ユウマたちは「夕焼け電脳クラブ」を結成する。

届くのは、送れなかったメール、なくした写真、忘れられた約束――。

ちょっと変わった仲間たちと、誰かの小さな困りごとを解決する、少し不思議な放課後が始まった。

けれど、ひとつだけ分からないことがある。

どうしてこのパソコンは、誰にも相談されていない悩みを知っているのだろう?

そして、ユウマが時折見る、覚えのない記憶の正体とは。

ガラケー、MD、ブラウン管、夏休みの旧校舎。

あの頃の空気が残る2005年を舞台にした、ちょっと懐かしくて、少し切ない学園青春SFミステリー。

**――俺たちの放課後には、まだ誰も知らない秘密がある。**
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