お嬢様、私とワルツを踊りませんか？

　人々の間でとある奇妙な噂話が流れていた。
　「魔女は人に成り代わる」それらは、単なる噂で、つまらなく、味気のない日々にささやかな彩を加える娯楽に過ぎないものだと、そう誰もが思っていた。
　――魔女による大災害が起こるまでは。

　人々を守るために立ち上がった魔術師たちによって結成された狩人と、親しい人が魔女となり苦悩の末に生き続けている者。
　はたまた魔女とは何か、何故この状況が引き起こされたのかを真剣に考える者が生きる世界。

　これは小さな魔女と異形頭の紳士を中心に繰り広げられた、とある戦いを描いた物語。

　人々の為に正義を為そうとする者、大切な人を失った悲しみを抱く者、ただ生きることを願う者、世界の常識に疑問を抱いた者、自身について知りたいと願った者。
　彼らの想いが交わったその先に待つ物語を貴方へと――。

　※この作品は評点付けとその公開を行っておりません。これは、作者の書きたい物語を書いている都合上、それらを過度に求めるのは間違っているとの判断ゆえの処置です。
　それと、この作品のこだわりとして、私からのささやかながらお願い事がございます。一話目から順番に読んでいただきたい。
　この作品を見つけて、一歩ずつ歩みを進めていった方々にこそ、この作品を真に楽しんでいただきたいのです。
　どうか、ご理解いただけると幸いです。

　それでは、本編でお会いしましょう。

※投稿日時は月曜日、火曜日、金曜日の毎朝四時です。