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ゼイン戦記【外伝】ヒューゴ・アンドラ誕生する。(全八話)

作者:氷見蘭
最終エピソード掲載日:2026/10/15
本編が始まる十七年前。

大陸統一歴三百年。
サイサリス公国のオリバー大公は、建国に力を貸してくれたアレクシス大公の求めに応じ、娘のアデイラ公女を妻に迎える。
この婚姻には、両国の関係を深めるとともに、後継者を定められずにいるアンドラ公国の将来を託す意味もあった。

長男シュール公子は、軍事にも政務にも関心を示さず、妻の父であるレギレウス将軍に頼っていた。
一方、次男ユーリ公子は、その才覚と人望によって、レオネル将軍をはじめとする家臣たちの支持を集めていた。
アレクシス大公は、シュール公子に後を継がせたいと願いながらも、兄弟の対立が招く事態を案じていた。

数か月後、アレクシス大公は後継者を定めぬまま亡くなる。
レギレウス将軍は、シュール公子を大公に据え、自らの手で公国を動かすため、ティモール王朝への働きかけを始める。

その報を受けたサイサリス公国でも、重臣たちが対応を協議していた。
恩人の死を悼む一方で、彼らが望むのは、自国にとって都合のよい隣国だった。
故国の行く末を案じるアデイラ公妃も、帰郷を許されない。

やがて届いた任命書が、アンドラ公国の情勢を一変させる。
兄弟の争いは家臣たちを巻き込み、レオネル将軍の娘の運命をも変えていく。

そして翌年、第三公子ヒューゴ・アンドラが生まれる。

その誕生に至る婚姻と後継者争い、そして母が息子に託した願いを描く外伝。
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