ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

見限りと言われ、十二年の枯らし節を上げません。夏にお宅の出汁が香りません

短編
あらすじ
「次の代からは、節はよそから買う」——梅雨の入り、蔵で節を数えているわたしの背中側で、跡取りが仲買にそう話していた。わたしには何も告げられていない。

節は、干せばすぐ枯れるわけではない。カビを付け、払い、天日に干し、また付ける。二年かけて枯節になる。腹側の厚い節はカビを一番で止める。梅雨に入った年の節は天日を半日短く。脂の強い節は払いを四番まで。柱に貼れるのは日数と番手だけで、見立ては全部この頭の中にある。

札は要らないと言われた。柱には手順が貼り出された。承知しました。節は干せば枯れます。では今日から、蔵へは入れません。

刃を拭いて棚へ戻し、いつもの位置へ揃えて店を出た。壊しも持ち出しもしない。やめるのは、明日のための節を上げることだけ。

半年、何も起きなかった。削り節は出る。跡取りは、ほら変わらん、と言う。

夏。二年物が尽きた朝から、湯へ落としても香りが立たない。煮売り屋が試しに引いて首を振り、袋がそのまま返る。誰も怒鳴らない。ただ次の月から、注文が来ない。自分の蔵を持ったわたしの前へ「戻ってくれ」と立った跡取りへ、あの一句をそのまま返す話。
本文へのAI利用

本文内に、AIが生成したテキストをそのまま直接的に使用している箇所がある

Nコード
N9950MO
シリーズ
次の季節に、お宅の品が崩れます
作者名
久瀬 澪
キーワード
AI直接使用 ざまぁ 異世界恋愛 すっきり 鰹節 職人
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 08月13日 19時10分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
1件
総合評価
18pt
評価ポイント
16pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
6,458文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N0720MQ| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
町の郵便係エミリアが、母から預かった領主リチャード宛ての一通を配達すると、なぜか「領主様との縁談」が町中を駆け巡った。気になっていた町薬師クリストフまで急によそよそしくなり、次の便では同じ封筒が返ってくる。 糊の浮きと//
N0715MQ| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
政略結婚の翌朝、夫ディートリヒから別々に食事を取るよう告げられたフローラ。しかも家令ブノワは、客の前で彼女を「家の金を食い潰す浪費家」と笑う。だが献立表を確かめれば、七羽仕入れた鶏のうち、調理されたのは二羽だけだった。 //
N0714MQ| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
「針仕事しか取り柄がない」と評されてきた伯爵令嬢ヴェロニカは、夜会より教会の奉仕日を好み、寄付された布を黙々と繕っていた。そんな彼女の裏側の縫い目を見て、乾燥後の縮みまで計算された仕事だと認めたのは、無口な染物師ジュリア//
N8240MP| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
乳白の真珠が百八粒。金糸で縫われた薔薇が裾に十二輪。細い腰を飾る薄桃色のリボンが三本。王都じゅうの祝福を集めて仕立てたようなアデル様の晴れ着を、私は踵で踏み、両手で裾をつかみ、力いっぱい引いた。 フィリップ様の隣で笑う//
N8244MP| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
「浮気男一人なら、一食抜けば忘れます。ですから私の銅鍋を返してください」 離すなら、私が食料庫の扉を蹴り開ける前だ。婚礼朝食の玉葱を取りに来た花嫁が、婚約者の口に別の女の口がくっついているところを発見したあとでは、何も//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ