ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

見限られ得意先を剥がされたので鑿を担いで町を出ました。お宅の粉、粗くなります

短編
あらすじ
夏の終わりから、得意先が一軒ずつ減っていった。十二年通った蕎麦屋の裏口で「今年は間に合っているから」と言われる。豆腐屋でも同じ言葉だった。

腕が落ちたのだと思った。鑿を研ぎ直し、指の腹の硬さを確かめた。

臼は一台ごとに石が違う。蕎麦屋のは挽き手が右利きで片減りしている。豆腐屋のは水を使うから目が丸い。粉屋の新しい臼はまだ石が硬いので、最初の一年は浅く。手順に書けるのは鑿の角度と分だけで、履歴は全部この頭の中にある。

粉屋の老爺が言いにくそうに教えてくれたのは、秋の初めだった。「弟さんが、先に回っておいでだ」。

言い返さない。訴えもしない。翌朝、鑿だけを担いで橋を渡った。臼も客も置いていく。

ひと月で、義弟の立てた臼から順に粉が粗くなった。蕎麦がぼそつき、豆腐が寄らない。誰も怒鳴らない。ただ次の月から、義弟の請けが減っていく。

川向こうの臼を任され、初めて自分の名で目を立てた朝。橋のたもとに立った義弟へ、あの一句をそのまま返す話。
本文へのAI利用

本文内に、AIが生成したテキストをそのまま直接的に使用している箇所がある

Nコード
N8894MO
シリーズ
次の季節に、お宅の品が崩れます
作者名
真神 慧
キーワード
AI直接使用 ざまぁ 異世界恋愛 すっきり 石臼 目立て
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 08月14日 22時10分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
6,356文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N8239MP| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
子爵令嬢ノラは、月例晩餐のたびに幼なじみの伯爵アーサーを縁談話から救ってきた。ところが彼の求婚は、「結婚すれば毎回助かる」という、とんでもなく実用的なものだった。自分が便利な盾だったと知ったノラは求婚を断り、十か月後の帰//
N8238MP| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
老医師ユリウスが診療台の脇から顔を上げた。診療助手のベルタも薬瓶を並べる手を止める。向かいに立つフィリップまで、ぴくりとも動かない顔でこちらを見た。 「い、いえ、今のは患者さんの包帯ではなく、こちらの空気に対する所見と//
N8237MP| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
白い絹糸に赤が移る寸前で、私は指を引っ込めた。危ない危ない。礼服一着を台無しにすれば代金から引かれる。そもそも私へ渡される代金はゼロなので、引かれたら負債になる。働くほど借金。ずいぶん先進的な工房だ。 見えないところな//
N8236MP| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
料理長の横領を着せられ、「穀潰し」と呼ばれて婚約破棄されたエレナ。追放先の穀物倉で死んだとの報せが届く一方、彼女を捨てたジュリアンの厨房では、養育院へ渡すパンが月ごとに減っていく。 「今月は、誰の分を減らしますか」 //
N8235MP| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
採点より先に、私の皿はもう冷えていた。白身魚の香草焼きには薄い脂が固まり、春豆のスープからは湯気が消えている。 象牙色の麻布には、母が刺した矢車菊が咲いていた。卓上の白い花より小さく、皿の陰に半分隠れている。 「献立//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ