ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「湯は上得意から」と見限られ仕舞い湯へ回されたので、湯桶を伏せて順から降りました——お宅の一番湯、翌月から誰も並びません

短編
あらすじ
「湯は上得意から。おまえは仕舞いでいい」——十二年、この湯屋の湯の順を決めてきたのは、わたくしでございます。

労咳のご隠居は人と合わせない。産後のご新造はぬるめの二番湯。十年いがみ合う二軒の間には一組挟む。明け方に出る出職の衆は、釜が立った端から。薪の湿った日は一番湯を半刻遅らせる。板の間に残るのは順番の結果だけで、理由は全部わたくしの頭の中にございました。

ですが夫は、張り替えの朝のたびわたくしの手から湯桶を取り上げ、幼馴染の乾物屋のご新造を先へ通します。三度目には、わたくしの湯は垢の浮いた仕舞い湯しか残りませんでした。

左様でございますね。湯は上得意から。ですからわたくしの湯は、この順には要りませんわね。湯桶を伏せて棚へ戻し、焚き口の薪を自分の分だけ一本抜いて束へ返す。釜は止めません。客も追いません。持ち出すものは、何ひとつございません。

三月後の朝、夫は上得意の順に通します。左官の講が湯の立つ前に来て空のまま帰り、いがみ合う二軒が同じ湯で鉢合わせ、ご新造が一番湯で湯あたりを起こしました。誰も怒鳴りません。ただ次の月から、留湯の口約束が来なくなります。半年で、あの湯屋はどの講にも順を頼まれなくなりました。

川向こうの釜を任され、自分の名で一番湯を立てたわたくしの戸口へ「戻ってくれ」と立った夫へ、あの一句をそのままお返しするお話。
本文へのAI利用

本文内に、AIが生成したテキストをそのまま直接的に使用している箇所がある

Nコード
N6753MO
作者名
真神 慧
キーワード
AI直接使用 ざまぁ 異世界恋愛 すっきり 湯屋 一番湯
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 08月07日 20時10分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
1件
総合評価
8pt
評価ポイント
6pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
7,649文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N9656MO| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
「お前の漉いた紙に、余分な値はつけない。どれも同じ紙だ」——寒の入りの朝、紙市の買い手の前で、親方はわたくしの手から簀を取り上げました。 水は日ごとに冷えが違います。雪解けの濁りが入る日は漉かない。寒が緩んだ日は簀を揺//
N7472MO| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
「乾いた紙は、二回多く捻らなければ締まりません」——水引を結ぶ台の前で四年、そう申し上げるたびに返ってきたのは同じひと言でした。「冗談だ。本気にするな」。 梅雨は二回、寒は四回。その日の湿りで捻りの数を変えることだけが//
N7478MO| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
「離縁してくれ——町一番の家から話が来た。悪いが、身の回りを片づけてくれ」——櫛屋へ嫁いで三年、寝かせ場のいちばん古い木地が、ちょうど今日で丸三年になる朝のことでございました。 つげは挽けば櫛になります。ただし三年寝か//
N8892MO| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
「藍は若い者でも建てられる」——寒の入りの朝、得意先の前で、番頭がわたくしの手から灰汁桶を取り上げました。 甕は七つ。北の二番は寒に弱いので藁を一巻き余分に。五番は灰汁を食うのが早いので半日前倒し。去年入れ替えた三番は//
N7471MO| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
「穴を塞げば同じだ、稼ぐのは俺だぞ」——鋳掛け屋の親方はそう言って、鞴の柄を二度で止めます。赤みの足りない継ぎ金でも、槌で叩けば穴は塞がって見えるのでございます。 朝だけ火にかかる鍋と、一日じゅう下ろさない鍋では、要る//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ