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用済みと「椀は塗れる」と言われ、五年ぶんの下地から手を引きました——研げば、お宅の椀だけ輪が一本きり

短編
あらすじ
「お前がいなくても、椀は塗れる」——義父が白い縁を指で弾いた朝、わたくしは何も言い返さず、五年入れてきた下地から手を引きました。

漆は塗る手より、待つ手のほうが長うございます。乾かして、研いで、また塗って。家の帳面ではその日が丸ごと空白になりますけれど、椀の縁を浅く研げば、細い輪が三本、きちんと並んで出るのです。

離縁の日、椀は一つも持ち出しませんでした。持ち出せば盗んだと言われ、置いていけば輪が知っている。ならば輪にお任せいたします。

寒の納めの日、問屋の女主人が「研いでごらん」と言いました。艶の下から出たのは、太い輪が一本きり。——「誰が椀を支えていたんだい」。空いた乾かし場に、戸を直す手はもうございません。自分の名を高台へ入れたわたくしのもとへ「戻れ」と立った義父へ、同じ一句をお返しするお話。
本文へのAI利用

本文内に、AIが生成したテキストをそのまま直接的に使用している箇所がある

Nコード
N5206MO
作者名
真神 慧
キーワード
AI直接使用 ざまぁ 異世界恋愛 見限り すっきり 漆器 町人
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 08月12日 20時10分
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文字数
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