- あらすじ
- 「姐さんの釜を、ちょうだい」——春の終わり、納屋で俵を数えていた土間先で、浜方の娘がそう言いました。浜方の親も若い衆も「譲ってやれ」と続けます。
塩浜の釜屋を回すのは十二年、わたしの仕事でした。浜で汲んだ鹹水を焚き上げ、苦汁を落として塩にします。凪の続いた日は濃く汲めるので焚きを短く。雨のあとは薄いので汲む刻を遅らせる。南風の日は苦汁が残るので落としを二度。柱に貼れるのは刻限と薪の束数だけで、その日の読みは全部この頭の中にあります。
付け札は要らないと言われました。柱には焚き上げの刻限が貼り出されます。承知しました。
では、望まれたものは全部差し上げますとも。釜前も、名も、杓も、納屋の鍵も。渡せと言われなかったのは、塩を舐めて苦みを判じる舌だけでした。
半年、何も起きません。納屋には去年の古塩があります。俵は今までどおり出ます。けれど夏、古塩が尽きた朝から、同じ刻限で焚いた塩が指で摘まむと湿って固まるようになりました。味噌屋が舐めて首を振り、俵がそのまま返ります。誰も怒鳴りません。次の月から注文が来ないだけです。
自分の釜の前へ立った妹分へ、あの一句をそのままお返しするお話。 - 本文へのAI利用
-
本文内に、AIが生成したテキストをそのまま直接的に使用している箇所がある
- Nコード
- N1197MP
- シリーズ
- 次の季節に、お宅の品が崩れます
- 作者名
- 真神 慧
- キーワード
- AI直接使用 ざまぁ 異世界恋愛 すっきり 塩浜 職人
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 08月14日 18時10分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 10pt
- 評価ポイント
- 10pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 7,154文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「姐さんの釜をちょうだい」と追放され、全部差し上げます。夏にお宅の塩が湿ります
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N0713MQ|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
婚礼を三日後に控えた屋敷で、花嫁ノエミの椅子だけが晩餐の席から消えていた。客として招かれた未亡人ソランジュが数えたのは、十一脚の椅子と十二人の列席者、そして継母ドロテアの前に置かれた百合彫りの銀匙。翌晩、その銀匙がノエミ//
N0721MQ|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
辺境伯家の会計係カミラは、薄い給金の大半を、親の負債で家を失いかけている弟妹へ送っていた。ところが二度目の支払日、計算嫌いの辺境伯エーリクが給与計算に居残り、給金を増やしてしまう。計算違いだと袋を返したうえ、新任家令まで//
N0720MQ|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
町の郵便係エミリアが、母から預かった領主リチャード宛ての一通を配達すると、なぜか「領主様との縁談」が町中を駆け巡った。気になっていた町薬師クリストフまで急によそよそしくなり、次の便では同じ封筒が返ってくる。
糊の浮きと//
N0715MQ|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
政略結婚の翌朝、夫ディートリヒから別々に食事を取るよう告げられたフローラ。しかも家令ブノワは、客の前で彼女を「家の金を食い潰す浪費家」と笑う。だが献立表を確かめれば、七羽仕入れた鶏のうち、調理されたのは二羽だけだった。
//
N0714MQ|
作品情報|
短編|
異世界〔恋愛〕
「針仕事しか取り柄がない」と評されてきた伯爵令嬢ヴェロニカは、夜会より教会の奉仕日を好み、寄付された布を黙々と繕っていた。そんな彼女の裏側の縫い目を見て、乾燥後の縮みまで計算された仕事だと認めたのは、無口な染物師ジュリア//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。