- あらすじ
- 「息は、誰でも吹けます」——若旦那が仲買人にそう話すのを、わたしは水差しを灯りへ掲げたまま聞いていました。泡は三つ。聞き違いは、一つもありません。
炉の温度と、一本に何息、日に何本。柱に貼れるのはそれだけです。けれど種は一釜ずつ違います。灰の多い年の種は粘るので息を短く、砂の細かい釜は肉が薄くなるので竿を余分に回し、雨続きに寝かせた種は泡が残るので一年余分に。同じ温度で吹いても、二度と同じ器にはなりません。
覚え書きは要らないと言われました。ええ、吹けますとも。では明日から、誰にも教えません。
竿は拭いて台へ置きます。炉も壊しません。やめるのは、教えることだけ。
半年、何も起きませんでした。二年寝かせた種がある間は、器は今までどおり出ます。けれど夏、寝かせ種が尽きた朝から、炉の口を出た器が縁からぱんと割れるようになりました。硝子問屋の番頭さんが一つ手に取って首を振り、木箱がそのまま返ってきます。誰も怒鳴りません。次の月から、注文が来ないだけです。
自分の炉の前に立った若旦那へ、あの一句をそのままお返しするお話。 - 本文へのAI利用
-
本文内に、AIが生成したテキストをそのまま直接的に使用している箇所がある
- Nコード
- N1182MP
- シリーズ
- 帳を置いて、下がります
- 作者名
- 久瀬 澪
- キーワード
- AI直接使用 女主人公 西洋 ハッピーエンド ざまぁ 異世界恋愛 硝子職人 すっきり
- ジャンル
- 異世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 08月13日 17時10分
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- 文字数
- 7,186文字
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明日から硝子の息は誰にも教えません。夏の注文はご自分で
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