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新婚旅行当日、妻に東南アジアの特殊詐欺拠点へ売られた

短編
あらすじ
僕は新婚の妻に騙され、東南アジア国境地帯にある特殊詐欺拠点へ連れてこられた。
その魔窟で「仕事」を始めた初日、僕は同じ寝室で眠ったばかりの妻を、詐欺商品の一つとして内部取引システムに登録した。
それ以来、皆から「先生」と呼ばれる白く太った男は、僕を見るたびに冷たい値踏みをするようになった。
僕は毎日、決まった時刻に出勤し、決まった時刻に帰る。
この拠点の中で、僕に指一本触れられる者はいなかった。
一方で、僕を地獄へ突き落とした鷺澤美緒は、僕の手配によって、高みにいた「観光イメージ大使」から、誰にでも扱われる安物の道具へと落ちていった。
水牢に閉じ込められ、賭場のテーブルに立たされ、最後にはオンライン動画部屋へ送られた。
かつて優しく、華やかで、ファンに愛されていた旅行系インフルエンサーの姿は、その闇の中で跡形もなく砕け散った。
やがて彼女は僕の足元に跪き、息もできないほど泣きながら許しを乞うた。
「颯太……私が悪かったの」
その時、僕の銃口は彼女の額に押し当てられていた。
僕は、まだ美しいままのその顔を見下ろし、ゆっくりと引き金を引いた。
「悪いな」
僕は言った。
「君の夫は、最初から偽物だったんだ」
Nコード
N1180MI
作者名
熾星
キーワード
残酷な描写あり 集英社小説大賞7 ダーク 男主人公 和風 現代 チート 冒険 ざまぁ サスペンス 裏切り 復讐 特殊詐欺 ダークヒーロー 頭脳戦 どんでん返し
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2026年 06月11日 16時09分
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