- あらすじ
- 生まれつき、嘘がつけない。
それだけが、田中誠一のすべてだった。
就職面接で「弱点は?」と問われ「嘘がつけないことです」と答えた男は、なぜか採用される。会議で「この企画はダメです」、飲み会で「部長の話は三回目です」と言い続けた男は、なぜか昇進する。忖度も社内政治も知らない純度百パーセントの言葉は、腐った組織の中でだけ、最強の武器になった。
チームリーダー、課長、部長、役員、そして社長へ——。
正直者が、頂点に立つ。
だがある日、株主総会で問われた。「今後の見通しは?」
田中は、初めてマイクを置いた。
わからない、ということが——初めてわかった。
笑えて、少しだけ怖い。現代の組織と「誠実さ」の限界を問う一篇。 - Nコード
- N0064MD
- 作者名
- 黛 文彦
- キーワード
- ESN大賞10 HJ大賞7 BWK大賞1 春チャレンジ2026 現代 ショートショート ビジネス小説 社会風刺 ブラックユーモア どんでん返し サラリーマン文学 読み切り短編 現代寓話
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 04月30日 20時24分
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読切短編 正直者の値段
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