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現代の防災チーム、戦国の村に飛ばされる ~武将には仕えず、民の命だけ守ります~

作者:メガト
最新エピソード掲載日:2026/11/05
天文二十二年(一五五三年)、相模の山あいの村・沢見。
ダムも護岸もない急流のほとりで、六人の現代人が目を覚ました。

市の危機管理局で防災を担当する岸本航平。宮大工の宮原楓、現場監督の坂井剛、感染管理の看護師・南真帆、物理教師の高槻修一。そして航平の祖父で、湖の底に沈んだこの谷で生まれた郷土史家の源蔵。
防災訓練の帰りに落雷に打たれた六人には、武器も魔法も、帰る道もない。あるのはわずかな道具と、それぞれの仕事で身につけた知識だけ。

鉈を向けられ「どこの手の者じゃ」と問われた村で、働けば食わせると言われたその夜――水が来た。

出水、痢病、日照りの火事、野分。
六人は崩れない土手を突き固め、柱を石に載せて家を建て直し、灰で手を洗わせ、川の水位を杭の刻みで読む。千歯扱きを組み、糸車を回し、綿入れの夜着を縫い、峠を越えてきた飢えた一家を迎え入れる。
よそ者を疑っていた村人たちが、一人、また一人と隣に立ちはじめる。

だが「人が死なない村」の噂は、市へ、峠の向こうへ、そして城へと広がっていく。
冬、山を下りた野伏りが村を狙う。殺さず、殺させず、どう守るのか。
夜の谷に一斉に灯った白い光は、やがて「狐を使う沢見の六人」という名になり、六人を北条の城の吟味へと引き出す。

武将には仕えない。天下も取らない。
守りたいのは、記録に名も残らない民の命と暮らしだけ。
現代の防災チームが戦国の村で挑む、誰も死なせないための戦い。
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