「ご依頼でしたら、お代をいただきます」 没落令嬢の調香と宮廷の内緒話
最新エピソード掲載日:2026/09/12
王宮のお役に立てる。だから無償で働ける、とはならない。
没落令嬢リディは、母から受け継いだ香房の店主だ。香料には仕入れ値があり、調香には時間がかかる。嘘や感情の徴を嗅ぐ特別な鼻にも、使える限度がある。
その技を求めながら、彼女の関与は公にしたがらない王宮。リディは条件と採算を見極め、自分の意志で依頼に関わっていく。
ただ、窓口の監察官エリアスには困っていた。彼からは何の匂いもしないのだ。
簡潔な敬語。言葉より先に動く手。その意味を考える時間まで、いつの間にか増えていて。
没落令嬢リディは、母から受け継いだ香房の店主だ。香料には仕入れ値があり、調香には時間がかかる。嘘や感情の徴を嗅ぐ特別な鼻にも、使える限度がある。
その技を求めながら、彼女の関与は公にしたがらない王宮。リディは条件と採算を見極め、自分の意志で依頼に関わっていく。
ただ、窓口の監察官エリアスには困っていた。彼からは何の匂いもしないのだ。
簡潔な敬語。言葉より先に動く手。その意味を考える時間まで、いつの間にか増えていて。
第一話 銀のボタンと、甘すぎる香袋
2026/09/06 18:43
第二話 香りを置く場所
2026/09/07 18:00
第三話 箱の外へ出す香り
2026/09/08 18:00
第四話 花束を持たない手
2026/09/09 18:00
第五話 七つ目は売りません
2026/09/10 18:00
第六話 お茶の邪魔をしない香り
2026/09/11 18:00
第七話 震える手にも似合う香り
2026/09/12 18:00