掟破りだと追い出された結果、国を守護していた“存在”が誰の言うことも聞かなくなったらしい
最新エピソード掲載日:2026/07/09
世界を守護する曜獣レグルス。王国はその尊き存在を恭しく崇め、世話のいっさいを名門アーデンフェル家へ託してきた。中でも重んじられるのが、曜獣の〈パートナー〉を選ぶ儀式である。
次女ティアナは、家中から「出来損ない」と蔑まれていた。一族が尊ぶのは優美な作法と社交。儀礼より曜獣そのものと向き合う彼女は“貴族らしくない娘”でしかなく、おまけに彼女の手柄は、いつも姉イザドラに奪われていた。
「あの子がいるから、曜獣はわたくしを見てくださらないの」
イザドラは掟破りを口実に、せいせいした顔でティアナを家から追い出す。
だが、新たなパートナーとしてレグルスが望んだのは、ほかでもないティアナだった。すでに家へ告げてもいたのだ。次は、あの娘にすると。
追放を隠そうと、家の者は平然と偽る。「あの子なら、勝手にどこかへ行ってしまって」と。
——我の望みを妨げるとは。アーデンフェル家は、ずいぶんと傲慢になったものだ。
その日から、守護者はもう王国の言葉に耳を貸さなくなる。
追い出した“出来損ない”こそが選ばれた娘だったと、彼らが思い知る日は近かった。
次女ティアナは、家中から「出来損ない」と蔑まれていた。一族が尊ぶのは優美な作法と社交。儀礼より曜獣そのものと向き合う彼女は“貴族らしくない娘”でしかなく、おまけに彼女の手柄は、いつも姉イザドラに奪われていた。
「あの子がいるから、曜獣はわたくしを見てくださらないの」
イザドラは掟破りを口実に、せいせいした顔でティアナを家から追い出す。
だが、新たなパートナーとしてレグルスが望んだのは、ほかでもないティアナだった。すでに家へ告げてもいたのだ。次は、あの娘にすると。
追放を隠そうと、家の者は平然と偽る。「あの子なら、勝手にどこかへ行ってしまって」と。
——我の望みを妨げるとは。アーデンフェル家は、ずいぶんと傲慢になったものだ。
その日から、守護者はもう王国の言葉に耳を貸さなくなる。
追い出した“出来損ない”こそが選ばれた娘だったと、彼らが思い知る日は近かった。
第01話 銀星の君
2026/07/05 06:24
第02話 選定の季節
2026/07/05 07:36
第03話 掟破り
2026/07/05 14:41
第04話 旅立ち
2026/07/05 19:16
第05話 手を挙げた者
2026/07/06 07:33
第06話 歪みを祓う者
2026/07/07 07:09
(改)
第07話 星の下で
2026/07/09 07:34