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断罪された悪役令嬢は治癒魔法の天才でした

最終エピソード掲載日:2026/04/28
信じた人に裏切られることには、慣れていた。
侯爵令嬢ベアトリクスは「闇の魔女」と断罪された。
婚約者の王太子が宣告し、聖女が涙ながらに証言する。
父は庇わなかった。

弁明の機会すら、与えられなかった。
辺境への流刑が決まった朝、すべてを失った。
けれど彼女の手から溢れたのは、闇ではなく金色の光だった。

この世界の鑑定具では測れない、正体不明の治癒の力。
断罪の衝撃で蘇り始めた前世の記憶が、その力を導いていく。

辺境の砦で、彼女は軍医として働き始めた。
不治の病に冒された子供たちが、次々と運ばれてくる。
「闇の魔女」と怯えていた兵士たちの目が変わり始めた。

寡黙な騎士団長は、肩書を見ない男だった。
名前を呼ばず、理由も語らない。
ただ黙って、夜の森で彼女の背中を守っている。

王都では疫病が広がり、聖女の力は届かない。
追放した令嬢の名が、再び王太子の耳に届く。
彼女の光の正体を知る者は、まだどこにもいない。
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