陛下、猫侯爵閣下を出陣させてください
最終エピソード掲載日:2026/09/19
国王アルフォンス三世は、何よりも猫を愛していた。
お気に入りの白猫ミルクに侯爵位を与えたことを皮切りに、猫たちは次々と貴族になっていく。爵位には俸禄がつき、専属の侍従や料理人が置かれ、ついには猫だけのための豪華な宮殿まで建設された。
猫侯爵のための高級馬車が王都を走り、人々は道を譲って頭を下げる。貴族たちは王の寵愛を得ようと猫へ贈り物をし、やがて政策さえ猫の気まぐれで決められるようになっていった。
その一方で、国境の要塞は崩れ、兵士への俸給は滞り、人々の不満は静かに積み重なっていく。
そしてある日、北方の部族が大軍を率いて侵攻してきた。
国王は軍へ出陣を命じる。
だが将軍は剣を置き、王へ告げた。
「我々より、はるかに高い俸禄を受け取っている臣下がおります」
侯爵には甲冑を。伯爵には槍を。
この国でもっとも大切にされてきた猫たちに、国を守っていただけばよろしい――。
猫を愛しすぎた王と、それを止められなかった国が迎える、少し可笑しく、最後には笑えなくなる亡国の物語。
お気に入りの白猫ミルクに侯爵位を与えたことを皮切りに、猫たちは次々と貴族になっていく。爵位には俸禄がつき、専属の侍従や料理人が置かれ、ついには猫だけのための豪華な宮殿まで建設された。
猫侯爵のための高級馬車が王都を走り、人々は道を譲って頭を下げる。貴族たちは王の寵愛を得ようと猫へ贈り物をし、やがて政策さえ猫の気まぐれで決められるようになっていった。
その一方で、国境の要塞は崩れ、兵士への俸給は滞り、人々の不満は静かに積み重なっていく。
そしてある日、北方の部族が大軍を率いて侵攻してきた。
国王は軍へ出陣を命じる。
だが将軍は剣を置き、王へ告げた。
「我々より、はるかに高い俸禄を受け取っている臣下がおります」
侯爵には甲冑を。伯爵には槍を。
この国でもっとも大切にされてきた猫たちに、国を守っていただけばよろしい――。
猫を愛しすぎた王と、それを止められなかった国が迎える、少し可笑しく、最後には笑えなくなる亡国の物語。
第一章 侯爵になった猫
2026/09/19 19:26
第二章 猫宮殿
2026/09/19 19:26
第三章 侯爵閣下のお通り
2026/09/19 19:26
第四章 猫が選んだ政策
2026/09/19 19:26
第五章 猫派と犬派
2026/09/19 19:26
第六章 兵士の給料
2026/09/19 19:26
第七章 猫は裏切らない
2026/09/19 19:27
第八章 北から来る者
2026/09/19 19:27
第九章 一番高給の臣下
2026/09/19 19:27
第十章 猫騎士団
2026/09/19 19:27
第十一章 誰もいない王座
2026/09/19 19:27
第十二章 猫は王を救わない
2026/09/19 19:27
第十三章 ただの猫
2026/09/19 19:27
あとがき
2026/09/19 19:27