表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

境界、または手書きの正札

作者:SnusmumriKen
最終エピソード掲載日:2026/06/17
2027年、東京。AGI(高度汎用AI)の普及により、税務処理の98.3%は自動化され、街には静かで完璧な最適解があふれていた。税理士の隼人は、周囲から「人間にしか出せない数字」と評価されながらも、胃の腑に落ちない違和感を抱えていた。すべてが効率の「線」で区切られていく世界。そんなある夜、押し入れの奥から、インクの匂いが残る1990年代の自分の旅日記が見つかる。そこにあったのは、今とは全く違う、迷いに満ちた泥臭い自分の筆跡だった。

「行っておいでよ。今が一番、線が見えるかもしれない」
背中を押してくれた妻・麗子の言葉に促され、隼人は4週間の休暇を取り、アジアへと向かう旅に出る。

L.A.の納税スコアで色分けされたフリーウェイ、ホーチミンでAIに戸惑う老舗フォー屋台の主人、カンボジアの国境で直面する「信用」の価格……。パーソナルAIが提示する「最適ルート」の欄外で、隼人が出会ったのは、数字には還元できない人々の体温と、利便性の裏で消えゆく「迷うことの豊かさ」だった。

一方、東京に残った麗子もまた、自らの仕事に「物語」という名の一行を足し始め、二人の心は距離を超えて静かにシンクロしていく。

正しすぎる未来に迷い込んだ大人が、自らの手で人生の「線」を引き直すまでの、静かで熱い「解凍」のロードムービー。あなたの日常の「欄外」にも、きっと届く物語です。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ