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俳句 楽園のリアリズム(パート4-その1)

 人類史上最高の幸福を実現してしまった(と、私は信じているのですが)ガストン・バシュラールというひとの教えに導かれて、だれでも読めるやさしい俳句の、読むほどに次第にレベルアップしていくポエジーをくりかえし味わっては、少しずつ変革されることになる感性によって、人生そのものや音楽や映画がもたらしてくれる喜びの感情を、蜜のように甘美でさらに味わい深いものにグレードアップさせたり、ご本人次第ですがふつうの詩を味わうことを趣味のひとつに加えたりとか、とてつもないバシュラール的幸福のおすそ分けをこの人生でたっぷりと受けとれるようにするのが、私の作品を読んでいただくことの最終目標と考えています。

 今回は夢想の魅力とその効用について書かれたバシュラールの言葉をなるべくたくさん集めてみました。これらの言葉を知ると知らないとでは、私たちの人生、大違い。これらの言葉は、(通常のという条件をつけなければならないのはとても残念ですが)ご自分の人生がどこまでも幸福なものになりうるという事実を、心から納得させてくれるのではないかと思います。

 「わたしたちが昂揚状態で抱く詩的なあらゆるバリエーションはとりもなおさず、わたしたちのなかにある幼少時代の核が休みなく活動している証拠なのである」(ガストン・バシュラール)

 「幼少時代の核」があらわになった状態で「イマージュ」の幸福にうっとりすることを「夢想」という。この単純さが、私の考えた夢想という言葉の過不足のない定義。つまり、詩的なバリエーションもたらしてくれる俳句や詩を読むときに、夢想などということを意識する必要なんてまったくないのだということも、ここで強調しておきます。我知らず夢想なんかさせられて、その人生的な効用をしっかりと受けとる、それが理想です。

 「わたしたちを人生の重荷から解放するのが、夢想の機能のひとつである」「夢想する幸せがわたしたちを活気づける」「詩的夢想のなかでは、あらゆる感覚が覚醒し、調和する」「ただ夢想だけがこういう感受性を覚醒させることができる」「夢想は人間的なものすべてが生成するように存在のすべての牢獄を開放する」「夢想において人間のたましいのなかで花と開きうるものすべてが調和する」「詩(ポエジー)によるプシシスムの解放に向かって好ましい出発点を得たのだった」(ガストン・バシュラール)

 
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