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異世界で遺物管理局に就職したら、扱う遺物がいちいち普通じゃない。

作者:フィジ05
最新エピソード掲載日:2026/11/03
「この遺物、何に使うんですか?」

「分からない」

「危険性は?」

「分からない」

「……それ、本当に管理できてるんですか?」

「だから君たちが調べるんだろう」

異世界に来て早々、成瀬透はとんでもない職場に出会った。

王国の特殊機関、異遺物管理局。

そこに持ち込まれるのは、かつて異世界からやってきた人々が残していった、正体不明の遺物の数々。

常識では考えられない仕組みを持つもの。
便利そうに見えて、扱いを間違えれば大惨事になりかねないもの。
そもそも、どうしてこんなものを作ったのか理解に苦しむもの。

英雄が残した伝説の品も、誰かの悪ふざけにしか見えない珍品も、管理局にとっては立派な調査対象だ。

そんな場所で働くことになった透は、剣も魔法もほぼ素人。

ただし、物や空間の構造を頭の中で組み立て、そこに潜む歪みや違和感を見抜くことだけは得意だった。

その少し変わった才能を頼りに、遺物の謎を解き明かしていくことになる。

仕事には厳しいが、妙なところで意地っ張りな魔法使い。
距離感が近く、何かと湊をからかう冒険者。
研究対象を前にすると、普段の冷静さがどこかへ消える研究者。

頼れる仲間もいる。面倒な仲間もいる。
そして、遺物より扱いが難しい人間もいる。

調査に出れば予想外のトラブル。ひとつ解決すれば、また別の厄介事。
そんな騒がしい毎日のなかで、透は少しずつ遺物に隠された秘密を知っていく。

けれど、ひとつだけ腑に落ちないことがあった。

なぜ、これほど多くの異世界人がこの世界を訪れているのか。
なぜ、彼らの残した遺物は今もなお動き続けているのか。

そして、そもそも自分がこの世界に迷い込んだのは、本当に偶然だったのか。

元の世界に帰るために始めた仕事は、いつしか、この世界そのものの謎へとつながっていく。

これは、ちょっと変わった才能を持つ青年と、ひと癖もふた癖もある仲間たちが繰り広げる、遺物調査から始まる異世界ファンタジー。
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