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夏日憂歌 ――SMAPの歌に捧げる、八月最後の花火

作者:一文字
最終エピソード掲載日:2026/07/05
SMAPの「夏日憂歌」を聴きながら学生時代を過ごしました。
今ではYoutube等でも気軽に聴き返すことも難しい、あの歌への記憶が鮮明なうちに、あの頃の気持ちを残しておきたくて書きました。
この作品はオリジナル小説です。

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八月最後の土曜日、海沿いの町・凪浜市で花火大会が開かれる。

美大に行きたいと言えない女子高生・雫。
亡き婚約者の思い出から動けない花屋・灯。
音楽を捨てた元バンドマン・遼。
引っ越しを友達に言えない小学生・奏太。
離れて暮らす娘に連絡できないタクシー運転手・佐伯。
そして、亡き息子の花火を上げる勇気がない老花火師・善治。

彼らは知り合いではない。
けれど、誰かの落とし物を拾う。
誰かの忘れ物を返す。
たったそれだけの小さな接点が、知らないうちにそれぞれの人生をつないでいく。

花火大会の夜、最後の一発「夏日憂歌」が夜空に咲く。
その光を見たとき、彼らはそれぞれの止まっていた物語を、もう一度始める。

失くしたものを拾っただけ。
それだけで、誰かの夏は救われた。

※本作に歌詞の引用はありません。SMAP「夏日憂歌」へのリスペクトを込めた独立作品です。収益化設定は致しません
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