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【河童になった少年。いじめた奴らに死の制裁を】

作者:カトラス
中学一年生の水島涼介(みずしま りょうすけ)は、顔が河童に似ていることを理由に、クラスメイトから日々いじめを受けていた。彼の顔は、誰が見ても異常に歪んでおり、そのため周囲からは「カッパ」や「水中から出てきた生き物」と笑われる毎日が続いていた。涼介はその醜い顔を何とかしたい、変えなければならないと強く思うが、その思いを誰にも打ち明けることができず、心の中で膨れ上がる憎しみを抱えていく。
ある日、涼介は姉の水島真由美(みずしま まゆみ)が美容整形を受けた後、信じられない事件に巻き込まれたことを知る。真由美は整形外科医に麻酔をかけられ、ひどい目に遭い、その盗撮画像がネットに流出するという衝撃的な出来事が起きる。姉を守れなかった自分に対して強い怒りと無力感を感じた涼介は、次第にその怒りを復讐へと変えていく。

涼介は、自分の顔が変われば、もう誰も自分を嘲笑うことはないと考え、ある決断を下す。それは、あの整形外科医に会い、自分の顔を河童のように変えてほしいと頼むことだった。恐怖と絶望を抱えながら、涼介はその医師に会い、恐ろしい手術を受けることになる。
手術が行われる中、涼介の顔は次第に河童のように変わり、背中には甲羅、頭には皿が装着される。しかし、その過程で涼介は脳に深刻なダメージを受けてしまう。彼の言語能力は次第に崩れ、精神状態も不安定になり、もはや人間としての自分を見失っていく。涼介は、ついに人間ではなく「化け物」へと変わり果てる。

顔の変容が進む中、涼介は復讐を果たすために、いじめてきた4人のクラスメイト一人一人を残酷な方法で命を奪っていく。水の中で溺れさせたり、閉じ込めたり、恐ろしい死に方をさせることで、彼はその復讐を果たしていく。だが、その過程で涼介は次第に人間性を失い、ますます恐ろしい存在へと変貌していく。

最終的に、水の中に自分の顔を映すと、それはもはや少年の顔ではなく、ただの「化け物」だった。水に浸かるたびに、自分の本来の姿を見失い、精神が崩壊していく涼介。その復讐が自分に何をもたらしたのか、自分が目指した解放は何だったのか、答えを見つけられぬまま、彼は恐怖と共に消えていく。
この物語は、いじめられていた少年が復讐のためにどんどん化け物になっていく過程を描いた恐怖のホラーであり、自己の変容と喪失をテーマにした心の闇を暴く作品です。

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