【完結済み】チートもハーレムも大嫌いだ。

　車にはねられて死んだ主人公・糸田祐樹。おなじみの異世界転生。チートやハーレムといった転生特典を彼は拒否した。ルートビア――死ぬ前に飲んでいた飲み物――をいつでも出せるようになる能力をもって異世界に行く。

　転生した地はジャングルだった。彼は自分が褐色の女になっていることに気づき愕然とする。そして不思議な植物の化け物に導かれるまま、とある村に行く。そこで一人の老人・テスェドにより、孫として迎え入れられることになった。

　銀髪で褐色の村民たち。聖樹を崇め、聖樹を中心に回る社会。村の大人全員が使える「サン」という特殊能力。大人が子供を産むことのない社会性。聖樹を介して生まれた子供たちが育つ地下空間。

　彼もまた、その村の一員としての証、銀髪と褐色をもって転生していた。彼は「巫女」として村に組み込まれ、不本意ながら村の中枢に大きく関わる。そして、隣国から人間が侵入し、戦いに巻き込まれることとなる。
　「巫女」として逃れられない運命を背負わされる中で、彼は村の価値観に反発したり、共感したりしながら自分自身についての理解を深めていく。戦いの果てに村の真実が明かされる。

　主人公が自己理解を深める中で、チートもハーレムも嫌いだ、という理由が彼の夢に映る記憶を経て、次第に明らかになっていく。村の思惑に踊らされ、隣国との戦いに巻き込まれながら主人公が見つけた、能力の強弱や他人を愛することについての答えとは――?

　
略称：「もも大嫌い」

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※ あらすじ短くしました2/1 ついでにそれっぽく付け足しました2/1　
　具体的なあらすじに書き換えました。2/8