表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

まだ名もない物語

作者:GERO
最新エピソード掲載日:2026/02/15
はじまりは、いつものニュースだった。

熊が市街地に出た。
猪が住宅街を走った。
鹿が道路を塞ぎ、猿が人を襲った。

もう珍しくもなくなった、野生動物のニュース。
専門家は異常気象や自然破壊、山村の過疎化や高齢化によるものだと決めつけて、
誰もが、画面の向こうの出来事だと片づけていた。

だが、事態は想像を遥かに超えていく。

群れないはずの生物が群れ、
草食動物が肉を食らい、
食物連鎖の上位にいる生物さえ襲われ始めた。

生態系の下剋上。

その矛先は、やがて人類社会へ向けられる。

世界中で被害は深刻化し、
空港は鳥の群れに止められ、
海では船が戻らなくなり、
幹線道路は野生動物によって寸断されていく。

いつも見ていたニュースは、
人類社会を脅かす災害の前兆だった。

獣害は災害となり、
世界各国でロックダウンが相次いだ。

日本政府は自衛隊を展開し、
住民を避難所へ集約。
山間部や危険区域を封鎖し、
人々に厳しい行動制限を求めた。

それでも人類は、かろうじて社会を維持していた。

そこへ、太陽フレアが最後の一撃を加える。

スーパーフレア。

それは音もなく訪れ、
世界中のインフラを停止させ、
電子機器を悉く沈黙させ、
人類の文明レベルを産業革命以前へと引き戻した。

北海道の避難所に取り残された人々は、
野生動物の脅威に怯えながら、
失われた文明の残骸を拾い集め、
迫り来る冬を越えるために日々を繋いでいく。

しかし、世界の異変は終わっていなかった。

冬が明けた頃、
物資を求めて外へ出た人々は、
文明の残骸に残された何者かの痕跡と、
以前とは比べ物にならないほど変貌した生物たちを目にする。

変わっていたのは、生物だけではない。

人間もまた、
科学だけでは説明できない力に目覚めはじめていた。

生きるため。
文明を再建するため。
まだどこかにいるはずの生存者を探すため。

人々は今日も、外の世界へ踏み出していく。

そんなある日、
物資調達に出た彼らは、
森の中で倒れていた一人の少女を助け出す。

人々が「魔法」や「超能力」と呼ぶ力を、
少女は、はっきりと否定した。

『それは魔法じゃない……零子(れいし)っていうの』

この出会いが、
彼らの運命を大きく変えていく。
序章
第0話 満月の夜に
2026/02/23 01:13
第1話 野生の異変
2026/03/12 14:44
第2話 人の異変(前編)
2026/05/22 22:22
第2話 人の異変(後編)
2026/05/30 00:37
第1章
第1話 人喰い鹿
2025/07/04 06:32
第3話 帰還
2025/07/04 06:52
第4話 動き出すもの
2025/07/04 07:08
第5話 守られている夜
2025/07/04 07:15
第6話 決断
2025/07/28 06:40
第7話 動き出す現実
2025/08/04 06:40
第8話 約束
2025/08/08 06:40
第9話 出発
2025/08/22 06:40
第10話 噂の残り火
2025/08/29 07:10
第11話 残された生活
2025/09/17 06:40
第12話 動かす理由
2025/09/26 06:40
第13話 踏み出す前線
2025/10/08 06:40
第14話 行く理由
2025/10/17 06:40
第15話 最初の一歩
2025/10/24 06:40
第16話 境界線
2025/10/31 06:40
第17話 消された行き先
2025/11/08 01:00
第18話 静寂が残した場所
2025/11/15 00:00
第19話 奪われなかったもの
2025/11/22 01:00
第20話 守ろうとした痕跡
2025/12/20 00:00
第22話 見ている者
2026/01/03 00:20
第23話 一か八か
2026/01/10 00:20
第25話 遠い警笛
2026/02/08 00:31
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ