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久留子の糸 —スレッド・リッパーの残糸—

作者:髙橋顕吾
最新エピソード掲載日:2026/08/01
徳川幕府の禁教令が吹き荒れる長崎・西坂の丘。キリシタンのフランシスコは友のカルロと共に拷問の証である十字の焼き印を首筋に刻まれ、愛するルシア徳山を目の前で斬首される。絶望の淵でフランシスコは神の教えに背き、「来世で必ずルシアに再会する」と誓い死を迎えた。

――そして現代。社会活動家ジョー・モラレスは、前世の記憶と首筋の十字の痣を持ち、天才ハッカーのアイと共に、生まれ変わったルシアを探し続けていた。ジョーは人工知能を駆使した革新的な孤児養育施設「EDEN」を展開する一方で、パトロンである大富豪のドルフと施設の運営方針を巡って対立し、深刻な資金難に直面している。

そんな折、副大統領アーロンから極秘の調査依頼が舞い込む。ここ二年で急死した元国防長官を含む七人の政府要人たち――全員が「毒殺」であり、周囲の人間が容疑者として捕まっているが、だれ一人として動機が存在しないという奇妙な共通点があった。

ジョーとアイが真相を追う中で浮上する、人工知能「Max」の関与、容疑者たちの不審死、そして死の直前に現れる「黒い影」と「見開かれた巨大な目」。そして調査を進める二人を阻むような不可解な組織の存在。

何者かが仕掛けた死の連鎖を解き明かそうとするジョーたちを待ち受ける暗雲。四百年の時を超えた愛と魂の誓いは、過酷な現代の陰謀を乗り越え、奇跡の再会を果たすことができるのか。歴史の業火と最新のAIテクノロジーが交錯する、壮大なSFミステリー長編。

※この作品は『ノベルアッププラス』『カクヨム』にも掲載されています。
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