表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

あの日、娘は入れ替わった――一九九五年の雪の夜、産婦人科の看護師の小さな過信が二人の赤ちゃんの名札を取り違えた。三十年後、血液検査がその沈黙を破る。

作者:かーすけ
最新エピソード掲載日:2026/07/20
一九九五年、大雪の夜。
産婦人科病棟で、疲弊した看護師の「大丈夫」という過信が、二人の赤ちゃんの名前タグをひっそりと取り違えた。

三十年後。
高橋春香は温かい家族と平凡な幸せの中で生きてきた。
神崎美月は地元企業の令嬢として、完璧な人生を歩んできた。
二人はまだ、互いの存在を知らない。

春香の母が入院し、血液検査で血液型の矛盾が浮上した日。
美月もまた、婚前健康診断で同じ矛盾を突きつけられた。
同じ日に、まったく別の場所で。

病院の仲介で二つの家族が初めて顔を合わせる。
育ての親と実の親。
入れ替わった娘たち。
誰も何も言えない沈黙の中で、二人が同時に同じ方向へ首を傾けた。
その瞬間を、春香の母だけが静かに見ていた。

血縁とは何か。
家族とは何か。
三十年間の隠蔽と喪失と赦しの果てに、やがて一つの言葉が生まれる。
「私たちの人生は壊れたんじゃない。変わっただけです」
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ