瀬戸内幽霊航路
最終エピソード掲載日:2026/05/18
瀬戸内連絡汽船の航路整理課に勤める久坂透は、赤字航路の廃止資料を作りながら、十年前に海で弟を失った記憶から目をそらしていた。
午前零時を過ぎた高松港で、透は存在しないはずの船に出会う。午前零時二十分発、潮待ち航路。行き先のないその船は、未練を抱えた死者を夜明けまでに正しい場所へ送り届ける幽霊船だった。
牛窓、尾道、三津浜、関門、明石。死者たちの嘘や後悔に関わるたび、透は弟の事故の夜に聞いた汽笛と、自分が逃げ続けてきた罪悪感へ近づいていく。
幽霊船は死者を救う船ではなく、見送るための船だった。最後の行き先として明石が浮かんだとき、透は過去をやり直すのではなく、弟を正しい港へ送り届けることを選ぶ。
午前零時を過ぎた高松港で、透は存在しないはずの船に出会う。午前零時二十分発、潮待ち航路。行き先のないその船は、未練を抱えた死者を夜明けまでに正しい場所へ送り届ける幽霊船だった。
牛窓、尾道、三津浜、関門、明石。死者たちの嘘や後悔に関わるたび、透は弟の事故の夜に聞いた汽笛と、自分が逃げ続けてきた罪悪感へ近づいていく。
幽霊船は死者を救う船ではなく、見送るための船だった。最後の行き先として明石が浮かんだとき、透は過去をやり直すのではなく、弟を正しい港へ送り届けることを選ぶ。
第一章 午前零時二十分発、潮待ち航路
2026/05/18 01:45
第二章 牛窓、帰れない少年
2026/05/18 01:45
第三章 尾道、名前のない絵葉書
2026/05/18 01:46
第四章 三津浜、灯台守の嘘
2026/05/18 01:46
第五章 関門、降りられない乗客
2026/05/18 01:46
第六章 明石、夜明けの汽笛
2026/05/18 01:46