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七夕婚〜あざものの私は大妖に溺愛される〜

作者:案山子凛
最新エピソード掲載日:2026/08/02
帝都には、七夕の夜に語り継がれる伝承がある。

一年に一度、人とあやかしの世界を繋ぐ「七夕橋」が現れ、大妖へ花嫁を捧げる――『七夕婚』。
しかし、大妖が姿を現さなくなって数十年。その伝承は、昔話となりつつあった。

今年、その花嫁に選ばれたのは、名家・福田家の長女・ナツ。
幼い頃の火事で左半身に大きな火傷を負った彼女は、「アザモノ」と蔑まれ、父や継母、異母妹から虐げられながら、使用人同然の日々を送ってきた。誰にも愛されず、生贄として捨てられる運命さえ受け入れていたナツ。

――だが、七夕の夜。

数十年ぶりに七夕橋へ姿を現した大妖は、ナツを見るなり優しく微笑み、こう告げる。

「ようやく、迎えに来れた」

冷酷無慈悲と恐れられる大妖は、なぜかナツだけをひたすら甘やかし、惜しみない愛を注ぐ。
実は二人は、幼い頃に一度だけ出会っていた――。

これは、不幸しか知らなかった少女が、最恐の大妖に世界で一番愛される花嫁となる、和風あやかし恋愛物語。
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