↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

牙城崩壊

作者:生電社
最新エピソード掲載日:2026/11/08
牙城崩壊 ――ある製造会社に起きた権力の変遷

創業77年、従業員250人を抱える自動車部品メーカー・菱型製作所。創業者の死後、後ろ盾を得た藤原は、現場経験も乏しいまま急速に出世し、業務部長、さらには総括部長として社内の人事や組織運営に絶大な影響力を持つようになる。しかし、独善的な言動や現場を無視した人事異動、強引な業務指示によって、社員たちの不満は限界に達していた。

事態を重く見た小木社長は、会社の立て直しを川上取締役に託す。しかし、藤原との確執や会社の将来に見切りをつけ始めた社員は増えていった。やがて藤原の本性に気づき後ろ盾であった高山総帥も、彼を見限り、退場させるべきだと考えるようになる。

誰もが藤原の処遇を決断すべきだと考えていた。しかし、肝心の小木には決断する覚悟がなかった。藤原を呼び出して話をしようと考えては先延ばしにし、異動や降格を検討しては周囲の反応を気にして撤回する。自ら任命した人間を切ることへのためらいと、藤原との関係が悪化することへの恐れから、結論を出せないまま時間だけが過ぎていく。

社長が決断を避ける間にも、社員の不満は膨らみ、組織は崩壊へと向かっていく。藤原の権力が揺らぐ一方で、優柔不断な経営者が招く新たな混乱。誰もが決断を待ち続ける中、菱型製作所の牙城は静かに、そして確実に崩れ始めていた。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。