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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

星脈の契約者

作者:靉庭かさね
最新エピソード掲載日:2026/08/23
十五歳の春、リセア・アルヴェインは星に選ばれなかった。

魔法を使えない《Ⅱ型》。
それでも魔法を捨てられなかった彼女は、五年の歳月をかけて、魔法を生み出すのではなく、その暴走を止める国家職《魔導代理官》となる。

一年遅れの任命の日。
新人封鎖官となったリセアに告げられたのは、地下深くの《星牢》に収容された特異体――ルゼン・ヴァルハルトへの随伴だった。

王国でも最大級の魔力を持つ、十八歳の魔導士。
金色の炎を操る彼のもとには、これまで十一人の代理官が置かれ、そして誰も残らなかった。

リセアは、その十二人目となる。

「帰れ。まだ間に合う」

初対面のルゼンは、彼女を拒絶した。

けれど魔法を持たないリセアには、魔導士にはできないことがある。

魔力そのものに触れること。

そして彼の金色の炎へ触れた時、リセアは気づく。
その魔力は、彼女が知るどの魔法とも、どこか違っていた。

さらにルゼンの管理記録には、リセア自身の人生を一年止めた《第七演習場事故》の名が残されている。

初めて会ったはずの二人の過去は、なぜ同じ記録の中にあるのか。

空に選ばれた者。
選ばれなかった者。
そして、海へ落とされた者。

祝福によって人を分けてきた世界の底で、やがて二人は、星と魔法に隠された真実へ触れていく。

――魔法を持たないからこそ、触れられるものがある。

※本作は「カクヨム」でも連載しています。
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