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【再婚禁止】明治のジャスミン 〜 はずれ令嬢、氷の軍人に嫁ぐ ―明治の茉莉花

作者:大西人火信
最新エピソード掲載日:2026/06/22
明治24年、東京。厄介者となった非嫡出子の石場香織子を消し去るため、石場家は彼女を勝清隆中佐と婚約させる。勝中佐は貴族社会全体から恐れられている諜報将校であり、冷酷で、精神に異常があり、非人間的だと言われている人物だった。一方、香織子は何も期待していない。実家で6年間使用人として過ごした経験から、目立たずに生き抜く術を身につけており、彼女にはただ一つの静かな目標がある――いつか海を越えた向こう側、アフリカにある実家に帰るための資金を貯めることだけだ。
しかし、怪物だと紹介されたその男は、怪物ではなかった。そして、従順な操り人形だと紹介されたその女も、またそうではなかった。東京の郊外にある人里離れた屋敷で、二人の孤独な魂は、知らず知らずのうちに互いを認め合い始める。
香織子が、自分の中で修復不可能と思われていたものを癒やしていく一方で、清隆は影から、禁じられた力の暴走を追跡していた――「霊血」。それは、古くからの貴族の家系のみが操ることのできる「血の魔術」であり、近代国家はこれを廃止したと主張しながらも、密かに利用し続けているものだった。彼が手がける捜査のたびに、誰も直視したがらない真実へと近づいていく。近代化を進める日本は、血と家系、そして沈黙という嘘の上に築かれていたのだ――そして、当初は力を持たなかった香織子は、その鍵を握っているのかもしれない。
これは決して「救出」物語ではない。従うことしか知らなかった二人の人間が、互いのおかげで、再び何かを「望む」ことを学び直すパートナーシップの物語だ。
1- 香織子
2026/06/20 04:16
2- 中佐
2026/06/21 03:46
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