俳句　楽園のリアリズム（パート５－その１）

　人類史上最高の幸福を実現してしまった（と私は信じています）バシュラールというひとの、とてつもないそのバシュラール的幸福のおすそ分けをこの人生で読者の方どなたにも受けとっていただくようにするのが、私の作品の最終目標であることに変わりはありません。
　詩を読んでそれを書いた詩人以上の詩的喜び＝快楽をいつでも味わうことができたのがバシュラールというひとのすごさのひとつですが、私たちも、まだバシュラールには遠く及ばないとしても、前にちょっとお知らせしたように、（パート７ーその１）からふつうの詩も読んでいくことになります。（パート７ーその２）と（パート８ーその１）だけは詩は出てきませんがそれ以外で合計６６篇。俳句だけを味わう前半と、ふつうの詩も味わうことになる後半を分けて考えていただいたほうが私の作品の活用法として合理的ではないかと思っています。
　今回のものもふくめて前半を、どの作品でもいい、何度も好きなように俳句のポエジーをくりかえし堪能しては、詩を味わうのに十分な程度の詩的想像力や詩的感受性や詩的言語感覚をご自分のものにして、おそらくはじめて本格的に読むことになるふつうの詩で、一気にレベルの高いポエジーや詩的な喜びを味わってしまうのが得策ではないかと考えます。