- あらすじ
- 十二月三十一日、大晦日の夜。
家族四人ですき焼きを囲んでいた。鍋に残っていた最後の黒毛和牛を取ろうと箸を伸ばすと、母が先に肉をつまみ、弟の翔太の器に入れた。私の器には、代わりに白菜が盛られた。
「翔太は仕事で疲れてるんだから、しっかり食べなさい。紗季は野菜でいいでしょ。ダイエット中なんだから」
伸ばしかけた箸を引っ込め、白菜を口に運んだ。
昔から、家で何かいいものを買うと、真っ先に翔太のものになった。父も、祖父から受け継いだ家は将来翔太に継がせるつもりで、家のお金は跡取りのために使うべきだと言っていた。
翔太は得意げに肉をつまみ上げた。
「ありがと、母さん。やっぱ俺には甘いよな」
テーブルに置いていたスマホが震えた。
【家族によるえこひいき行為を検知しました】
【報酬:100,000円】
銀行アプリを開くと、口座に十万円が振り込まれていた。何かの間違いかと画面を見直していると、頭の中に機械的な声が響いた。
【えこひいき報酬システムとの接続が完了しました】
【家族による新たなえこひいき行為が発生するたび、報酬が支払われます。同一の行為は重複して計上されません】
母は私に食卓の片づけを急かし、翔太はさっさと箸を置いて部屋に戻ろうとしていた。
口座の残高を見ているうちに、思わず笑みがこぼれた。
そこまで翔太をひいきしたいなら、好きなだけすればいい。その分、こっちはしっかり貯金させてもらおう。 - Nコード
- N7260MX
- 作者名
- 熾星
- キーワード
- シリアス 女主人公 現代 ざまぁ スカッと 毒親 人生逆転 システム
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 10月25日 15時00分
- 感想
- 2件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 8件
- 総合評価
- 448pt
- 評価ポイント
- 432pt
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- 文字数
- 15,448文字
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弟ばかりひいきする両親。でも、そのたびに私の口座に10万円入るんですけど!?
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