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おれが総理         :約2500文字

短編
あらすじ
 ここに来るまで、長かったような、短かったような……。
 おれは内閣総理大臣専用車の後部座席に深く身を沈め、鼻からゆっくりと息を吐いた。途端、車内に満ちている独特の匂いが再び鼻腔を満たした。革とワックスと何かよくわからない、たぶん高級な香料が混ざり合った匂いだ。ああ、これが上級の匂いってやつか……。
 そう。おれが今乗っているこの車は、“内閣総理大臣専用車”である。
 つまり――。

「総理。先方までもう間もなくです」

「ああ……」

 そう、おれが総理なのだ。

Nコード
N5741MA
作者名
雉白書屋
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2026年 04月13日 11時00分
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