- あらすじ
- 尾道の坂の上にある祖父母の家には、夕食には、誰のものでもない茶碗がひとつ置かれる。
大学卒業後、実家で暮らしていた渡壁悠は、母に命じられ、空き家となった祖父母の家を整理するために尾道へやって来る。売却するために片づけるだけのはずだったその家には、奇妙な気配があった。
夜になると、広島弁を話す猫の姿をした存在・バロンが現れる。居間での食事には、見えない客の分まで置かれる。祖母が続けていた「おせったい」は、ただの親切ではなかった。
庭石を壊してしまったことをきっかけに、悠は坂の町を守っていた古い印を傷つけたと知る。バロンと祓い師・館上涼佑に導かれ、悠は尾道の寺社を巡り、失われた寺、移された祠、海へ向かう祈りの線をたどっていく。
一方、空き家再生のアドバイザーである宮瀬美凪は、古い祈りをそのまま眠らせるのではなく、今を生きる人々が未来を創る町にするため、尾道の仕組みそのものを作り替えようとしていた。宮瀬にとって、それこそが「再生」だった。
祖父母の家を売却することは、その考えに賛同することでもある。けれど悠は、過去の人々の祈りや願いを、なかったことにはできないと思うようになる。
母に従って家を手放すのか。
それとも、これからも誰かを受け入れる家として残すのか。
瀬戸内の坂町を舞台に、空き家と祈りと見えない客をめぐる、現代怪異ファンタジーです。
- 本文へのAI利用
-
AI生成物を下書きや素材として本文の創作に間接的に利用している(単なる誤字修正やアイデア出しは除く)
【作者による備考】
本文は作者が執筆しています。AIは尾道・寺社・地域行事等に関する資料調査補助、プロット整理、整合性確認、誤字脱字確認、あらすじ案の作成補助等に使用しました。採否および最終判断は作者が行っています。
- Nコード
- N5435MI
- 作者名
- 飛絽じゅらん
- キーワード
- JR西じゆうに大賞1 尾道 瀬戸内 現代ファンタジー 怪異 あやかし 空き家 坂の町 寺社 家族 猫 ご当地 祈り 寺町
- ジャンル
- ローファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2026年 06月15日 14時47分
- 最新掲載日
- 2026年 06月15日 14時50分
- 感想
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- 文字数
- 121,057文字
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夜の波紋は、坂の上まで届く ――尾道の古い家で、見えない客におせったいをする――
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