- あらすじ
- 王宮礼典課の事務官リナリアは、建国記念舞踏会の席次表を担当していた。
係争中の貴族、離縁協議中の夫婦、服喪中の家、食物禁忌を持つ隣国使節、王族待遇が必要な賓客。
それらをすべて確認し、何も起きないように席を組むのが彼女の仕事だった。
だが、礼典長補佐と華やかな侯爵令嬢は言う。
「席次表なんて、名前を並べるだけでしょう?」
リナリアは最終確認から外される。
彼女は一度だけ確認した。
「本当に、私の最終確認なしで提出してよろしいのですね?」
そして舞踏会当日。
社交界の地雷は、すべて踏み抜かれた。
係争中の貴族が同席し、離縁寸前の夫婦が同卓になり、服喪中の家には真紅の薔薇が置かれ、蜂蜜を口にできない隣国王族には蜂蜜菓子が出される。
助けを求められたリナリアは、静かに答えた。
「私は最終確認から外されております。権限のない者が、王宮舞踏会の席次を動かすことはできません」
これは、名前を並べるだけだと言われた事務官が、自分の仕事の価値と責任を取り戻す話。
- Nコード
- N5118MI
- 作者名
- 中身無男
- キーワード
- シリアス 女主人公 西洋 中世 職業もの 内政
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2026年 06月16日 12時18分
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席次表なんて名前を並べるだけだと言われたので、最終確認を外れました——王宮舞踏会が大炎上しても私の責任ではありません
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