ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

残芯

短編
あらすじ
火葬技師として働く私は、火葬のあとにごくまれに残る小さな白い欠片を、この町で「残芯」と呼ぶことを知っている。遺された者が死を受け取るための形として、私はときにその欠片を見つけ、ときに似たものをそっと差し出してきた。誰のものとも知れない白さが、誰かを泣かせ、誰かを救うことがあるからだ。
けれど、十二月の終わりに母が死んだ時、骨の中にはどこにも“それらしいもの”がなかった。兄だけを愛し、父の失踪のあとも私をまっすぐ見なかった母。憎み切れず、愛し切れず、最後まで平らなまま残ったその死に、私は自分のための残芯を欲しがっていることに気づく。
骨に残るものと、死んだあともこちらの手つきを変えてしまうもの。そのあいだに残る、どうにも名前のつかないものを見つめる物語。
Nコード
N4365MB
シリーズ
純文学作品まとめ
作者名
文月ナオ
キーワード
家族 母娘 喪失 死 遺族 死別 火葬場 火葬技師 骨 記憶 不在 罪悪感 ヒューマンドラマ
ジャンル
純文学〔文芸〕
掲載日
2026年 04月19日 12時08分
感想
0件
感想受付停止中
レビュー
0件
ブックマーク登録
7件
総合評価
130pt
評価ポイント
116pt
感想受付
受け付けない
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
5,650文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N6323MB| 作品情報| 短編| 純文学〔文芸〕
王宮文書局で働くイリゼは、婚礼を控えた王宮の整理を命じられる。 来月、東翼には新しい女主人――公爵令嬢セラフィナ・アルヴェルが入る。祝うべき婚約。反対する理由など、どこにもない。 だが、先王妃付きの私蔵文書を収めた木箱//
N4365MB| 作品情報| 短編| 純文学〔文芸〕
火葬技師として働く私は、火葬のあとにごくまれに残る小さな白い欠片を、この町で「残芯」と呼ぶことを知っている。遺された者が死を受け取るための形として、私はときにその欠片を見つけ、ときに似たものをそっと差し出してきた。誰のも//
N6448MB| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
王太子セヴラン殿下には、昔からひとつだけ癖がある。 緊張すると、左の親指で右手の爪の脇をこするのだ。 その小さな癖を知っているのは、王宮文書局で働くイリゼだけだった。 けれどある日、イリゼは自分の手で、殿下が別の令嬢//
N3329MB| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
伯爵令嬢オクタヴィア・ヴァルディエは、浪費癖で名高い第一王子フィリクスの“財布役”として婚約させられた。 放蕩王子の無駄遣いを止めるため王宮に入った彼女だったが、深夜の地下金庫で知る。――破産寸前なのは王子ではなく、この//
N4298MB| 作品情報| 短編| 純文学〔文芸〕
亡くなった人の筆跡を写し取る、筆耕の仕事をしている女。 ある日、病気で妻を亡くした男が、幼い娘へ渡すための手紙を「妻の字で」書いてほしいと依頼してくる。 遺言も、謝罪文も、恋文も受けない。生きている人間の気持ちを、死んだ//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ