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提灯            :約3000文字 :ホラー :昔

短編
あらすじ
 むかしむかし、酒好きの与作という男がいた。とんだ甲斐性なしで、『貯え』という言葉を知らない。金が入ればその日のうちに酒に替え、翌朝には懐も記憶もすっからかん――そんな日々を飽きもせず繰り返している、どうしようもない男だった。

 おっとっと、おっととと……。
 ふらふらよたよた。この夜も例に漏れず、飲み屋の帰り道。薄雲のかかった月の下で、与作はおぼつかない足取りで歩いていた。

「おいっと……いけねえなあ。へへへ……」

 つまずいて転びそうになるのもこれで何度目か。与作は一人、照れくさそうに笑い、頭をぼりぼりと掻いた。
 飲みすぎちゃいましたなあ。わかっちゃいるんだけどねえ、と調子よくへらへらと笑った――そのときだった。
 前方の家の陰に、ぼんやりと橙色の光が浮かんでいるのが見えた。
Nコード
N1538MD
作者名
雉白書屋
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
ホラー〔文芸〕
掲載日
2026年 05月07日 11時00分
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文字数
3,266文字
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