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『嘘の病気で同情を買うな』と私を死に追いやった婚約者、私の墓標の前で額を叩きつけ、血の涙を流して号泣する大破滅!

短編
あらすじ
婚姻届を出す前日、久世景人はようやく、十年遅れの婚約指輪を私の指にはめた。

 銀色の輪が薬指に滑り込んだ瞬間、私は照明の下で光るダイヤをぼんやり見つめた。長く続いた待ち時間が、やっと終わったような気がした。けれど次の瞬間、彼は私の手を見下ろし、まるで似合わない品物を評するように静かな声で言った。

「正直、澪の手ってあまりきれいじゃないよな」

 私は言葉を失った。

 景人はそのまま私の指先を取ると、さっきはめたばかりの指輪を抜き取った。十年待ち続けた指輪は、彼の手のひらの上で冷たく光っていた。

「この指輪、瑠奈の手にあったほうが似合うと思う」

 私は手を引き戻し、信じられない思いで彼を見た。

「どういう意味? 瑠奈と結婚するつもりなの?」

 景人は目を伏せ、指輪の縁を指先でなぞった。まるで、たいしたことではない問いを少し考えているだけのようだった。

「そこまでじゃない。ただ、会えない時間が長くなると、どうしても瑠奈のことを考えるんだ」
Nコード
N0723ML
作者名
熾星
キーワード
BK小説大賞2 シリアス 女主人公 バッドエンド 婚約破棄 もう遅い 死ネタ 悲恋 切ない
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2026年 07月07日 17時00分
最終更新日
2026年 07月09日 10時08分
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96pt
評価ポイント
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文字数
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